
大学入学者の入学時にかかる費用は、国立大81万7800円(国の標準額)、公立大93万1200円、私立大113万1200円。88年と比べ、国公立大は約2倍、私立大は約1.5倍になっているそうです。
我が家には、現在大学生と今後大学に行く予定の高校生がいるので、とても身近な問題です。
確かに我が家の子供も私立の大学なので、これに近い学費がかかっています。
大学の数は30年で300校近くも増えています。
進学率が上がり、大学へ進む子供が増えたのはわかりますが、出生率は下がっているのですから、ちょっと増えすぎな感じはします。
しかもその影響で私立大学の4割近くは定員割れをしているそうですよ。
定員割れの分も含め、大学を維持するために学費が高くなってしまうのは、学費を払う方としてはたまらないです(T_T)
ただ、学費がこんなに高くなっていても、不満の声はあまりないそうなので、そこは義務教育や大学と言うものへの考え方の違いがありそうです。
「大学への出費は惜しまない」「大学は学費が高い」と言う文化が根づいていて、低所得の家庭でも進学費用は何としてでも捻出する家庭がほとんどなのでしょう。

国の奨学金事業も日本育英会から2004年4月に独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)に変わり、誰でも借りられるようになりました。
これにより、本人が卒業後に返済できるようになり、4割の学生が利用しています。
他にも各大学や各市町村で奨学金制度があります。
奨学金の種類も貸与型、給付型があります。
給付型だったら返還する必要はないので卒業後に返済に苦しめられることはありませんが、要件が厳しく、成績優秀、低所得などまだまだ借りられる人数は少ないようです。
個人的には、学歴よりも、その学生がどんな人柄か?を優先すべきだとは思っていますが、最近の企業の傾向は大学卒業者の求人が多く、高校卒業では就職出来ないこともあります。
2012年から2016年までの5年間で奨学金に絡む自己破産が1万5338人もいるそうです。

そのうち連帯保証人と保証人が7230人で奨学金による破産の連鎖が広がっていることがわかっています。
「奨学金」は学生のためのすごくいい制度に感じますが、実は「借金」なのでそこは勘違いしないようにし、慎重になりましょう。
返済は親ではなく、学生本人ですから社会人になった時点で、数百万の借金を背負うことになります。
近年は正社員になれる企業も減り、非正規雇用や派遣会社などで働くかざるを得ない状況も多いです。
また、正社員であっても給料が低く、切り詰めた生活をしていても、返済が滞ってしまう場合もあります。

毎月の返済金額が少ないと、延滞金や利息が膨らみ、一生かかっても返せない場合もあるそうですよ!怖いですね~
卒業後に返済に苦しめられている人には、大学に行ったメリットよりも、デメリットの方が大きいと考えている人もいます。
安易に大学進学を考えないほうがいいことは一目瞭然ですね!
大学側も学費は高いのですから、気安く学生を呼び込むようなことはしないでほしいです。
これから進学を考えている人は、大学進学の理由や意味をよく考え、家族とよく相談して決めて下さいね!